2009年8月11日

Delphi 2010 プレビュー その5 まとめ

2009/08/06に行われたDelphi/C++Builder次期バージョンプレビュー会のまとめなど。

まずここまで出てこなかった項目について。
  • 言語構成ツールでIDEのUIやリンクするライブラリの言語を切り替えられます。切り替えはインストール時に言語(英語、ドイツ語、フランス語、日本語)毎にインストール対象としたものから選択するようになります(例えば英語、日本語とインストールしておけばこの2ヶ国語間で切り替えられる)。

  • トランスレーションリポジトリについても、事前翻訳されたリポジトリが多数用意されており、自動翻訳を使用することで、より簡単に国際化アプリケーションを作成することができるようになります。

  • RTTIの拡張はProject ChromiumのライトウェイトORマッピングを実現するためにも必要だったようです。

  • クラスエクスプローラのクラス階層図はSVG形式でエクスポートできるそうです。

  • RAD Studio 2010はAll-AccessのInstantOn上で動作します。

  • Subversion対応は見送られたようです。VCSを組み込む上で必要なサポートはOTA上に用意されているようですが。

  • PostgreSQLは日本以外ではマイナーなので対応しないようです。QC41013が再度Openされたらみんなでvoteしましょう。

  • 発売は意地でも2009/08/25(PDT)らしいです。

プレビュー会でいろいろ見ての感想その他。
  • 言語構成ツールによる言語の切り替えのサポートは、日本語ユーザが英語を基本言語とする国際化対応アプリケーションを作成する上で嬉しい機能です。これで英語版dcuの取り出し、差し替えとか不毛なことをしなくて済みます。

  • 全体としては地道に細かい改善を積み重ねた、という印象です(全く新しいのはジェスチャ関係とTDirect2DCanvasくらいでは?)。マーケティング的にはWindows 7に正式対応、でしょうけれども。

  • DataSnapはもっと実用面を考えたプロモーションが必要だと思います。こういうシステムでこういうように使うと効果的ですよ、といったところを。

  • RAD Studio 2010は「買い」か?ですが、2009ユーザは「買い」でしょう。バグもたくさん取れているようですし。では2007以前のユーザにとってはどうでしょう?これはいつ"Unicode Ready"に移行するか、ということになりますが、次のCommodoreやDelphi Xで少なからず混乱する可能性を考慮すれば、2010は一つのタイミングだと思います(次の次くらいまでスキップするのも一つの見識ではありますが)。

  • All-AccessならDelphi 2007もDelphi 2009も使えますよ、というのはアピールするらしいです。

  • 製品ロードマップは早く更新したほうがいいと思います。

  • マルチタッチのデモに使ったHPのノートPCは前日に秋葉原で買ってきたそうです。

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